【YouTube】ライブ動画Specialシリーズのご紹介(ゆうき。)

※以下はユニット活動「ゆうき。」「ONEWAY」というグループに関連する内容となります。


ゆうき。OfficialYouTubeにてSpecial Live Movieを2023年から2年間に渡り公開してきました。結成25周年を記念し、ここでそのシリーズをご紹介いたします!


本シリーズはYOSHINORIが昔使っていた手持ちのスマートフォンやiPadなどを複数使って、単独で製作し完成させた力作となります。

手持ちの機器でできる範囲での製作と、お値打ち価格で使用させていただけるスタジオやライブレストラン(照明演出がない)使用を前提として、YOSHINORIが個人で製作した力作となります。


今回は、その製作の裏側をご紹介します。


【1】Special Live Movie「復活!?8年ぶりのガチライブ」

本作は、2015年から連絡が途絶えていた2人の再会から、1年後に行われた8年ぶりのライブの映像です。久しぶりに再会したこともあって、このライブの前はスタジオ練習も活発に行い、高校生から振り返った中で、これまでのメインソングを並べた最も演奏に力の入ったライブの動画です。

この時点では、現在の様な積極的な活動(配信、YouTube、ライブ)は行う予定がなく、この1回のライブを記念に動画にしようと考え、YOSHINORIのスマホ1台とSARUのスマホ1台で撮影した2カメ収録の動画です。

YOSHINORIのスマホは音が素直に録れるため、音声はYOSHINORIスマホを使用。SARUのスマホの方が映像が鮮明に撮れたため映像はSARUのスマホをメインで使用し、最終的に音と映像を分離してから、音は別途ミックスダウンして、映像には観客にモザイクをする程度で若干コントラストだけいじり雰囲気をだし製作しました。

このライブ動画は、ライブの音(言ってもスマホ収録ですが・・・)、2人の演奏がメインになっています。

個人的には最も完成度の高いライブだったと思います。



【2】Special Live Movie「15年ぶりに路上ライブしてみた」

本作は「幕張海岸」で撮影した路上ライブ動画です。

復活ライブの動画の続編として2人の原点である「路上ライブ」を自分たちが歳を重ねて振り返ったときに見返せる様に形にしたいと思い企画しました。

このライブ動画の中で演奏された楽曲は、当時2人が路上ライブでよく歌っていた曲を中心に構成されています。

路上ライブはライブハウスと異なりマイクがありません。YOSHINORIの声の特性は豊かで広がりのある中音域が太い声質です。SARUの声の特性は甘く尖っていて遠くまで届く声質です。これは指向性といい、楽器などにも用いられる簡単にいうと音の飛び方の特性の違いです。

わかりやすいイメージは下記です。

YOSHINORIの声「◀︎....聴く人」

SARUの声「→→→....聴く人」

この指向性をもとに路上ライブに選曲する楽曲はSARUがメインボーカルの楽曲のことが多いです。それは路上ライブは雑踏の中で歌うという環境にあります。

本作においては、スマホのマイクがSARU側にあり、よりSARUの声を拾ってしまう位置関係から、立ち位置を決めていましたが動画内でSARUがドンドン前にでてしまい、音量バランスは取れていない状態で収録されていましたので、音声は無加工のスマホで録っただけのものです。

基本的に録り音がすべてなので、後で補正するのには限界があり、特に1人の声を一つの音として録音していれば修正はできるのですが、スマホ収録の場合はすべての音がそのまま一つの音として録音されてしまう都合上、全体の音を調整することしかできません。(楽器や歌の音程や音量はスマホ収録では一切修正できません)

この動画の背景にはそんな事情もあり、YOSHINORIの声が小さいです。

ただ、映像としては初めての3カメにチャレンジした動画となっています。過去にも3カメ収録はやったことがありませんでした。手持ちのスマホとiPadのインカメのため画質はどうしようないのですが、自然光や景色が素晴らしい演出となり、照明演出がなかった前回動画とはまた異なった楽しみ方ができる動画になりました。



【3】Special Live Movie「ゆうき。のクリスマスイブ★ラ★イブ」

通常、仕事としてやっていない個人の製作では実現不可能レベルのYOSHINORIが持っている技術の集大成動画。学生の頃から行なっていた12/23に行う「イブイブライブ」を、復活した現在の2人が形にできる最大限を追求したライブ動画です。

スタジオレンタル計画から、まずはリアルライブのセットには音響技術、照明技術、そしてアーティストとしての技術が必須です。

さらに映像収録のことも考えたサウンドメイクと現場でも自然な演奏環境を整えるサウンドメイクのバランスを常設のスタジオの設定を変えずに、配線変更とミキサーの4BandEQだけで調整。(通常、スタジオのグラフィックEQは触ってはいけないことと、ライブ配信レンタルにすると10万円くらいかかってしまうため)

照明は現在のDMX照明の知識が多少はないと、光らせることもできない常設照明を使用。演奏中に操作できないことも考慮し、色付けは後からPCソフトで演出し、ライブ感を演出しました。

映像収録には昔のスマホをフル動員して4カメ収録に進化!複数カメラ使用時は、最も画質の低いものに全体の画質やコントラストを後で4カメ分一つずつ合わせて、1時間あるライブ音声の秒単位での瞬間瞬間に、各カメラの映像を一つ一つ編集で切り分けて合成していく超絶スーパーストレスフルで膨大な時間と量がかかる作業も単独で遂行。各カメラ1時間収録していると単純計算で最初のカット割だけでも最低4時間はかかります。もう業務です。

なお、画質が悪いのはご愛嬌(iPhone5や格安スマホ、iPadのインカメなどを使用しています)むしろ、画質が良すぎると雰囲気がでないので、これくらいで良いとさえ思います。

音響面では、最も良い音で収録されたスマホから音声を抽出し、音は別途ミックスダウンして、リバーブ感やEQ、音圧などの最終仕上げして、最後に映像と合成しています。AI動画やAI音楽が登場した昨今、逆にこの手作り感と音は音で仕上げて、映像はマルチカメラという素人ではなかなか出来ないアプローチがミソです。

最近の高性能スマホは自動で変にコンプレッサーが発動してしまい、一定の音量や音数で発信されていないと、後で映像を見返した時に変に音量が上下されて収録されてしまいます。そうなると後からの修正が効かない、または非常に不自然になるため基本はYOSHINORIの格安スマホがライブ収録時には大活躍しています。(参考までに機種は、楽天HANDです。画質は劣りますが録り音がナチュラルで重宝しています。そろそろバッテリーの危険性がある時期で今後は使えなくなりそうです。)

音響卓からケーブルでの音声送りでリアルタイムレコーディングをしなかった理由は、ダイナミックマイクからの収録ではアーティストのマイク扱いが下手だと(マイクとの距離が均一でないと)声がちゃんと収録されなかったり、空気感がなく映像と合わなかったり、ポップノイズが強く聞こえたりすることと、PCスペックの問題で1時間の収録におそらくソフトウェアが耐えられずフリーズするだろうとよんだことが背景にあります。

スタジオレンタル時間は決まっている中での基本は一発勝負の収録なので、後で機材エラーで収録できていなかったとなると、スタジオレンタルや機材レンタルの予算が倍になってしまうので、そのリスクは事前の計画で避けたということです。お金をかけたり、スタッフを外注すればもっと良いものが簡単に手に入りますが、お金をたくさんかける音楽活動はできないという事情もあり、良紀の労働時間と勉強量と労力でソロもユニットの活動も補ってきたのは10代の頃から変わりません。ここは社会人になって「困難に当たった時に、解決するために何をすれば良いか」そう自然と考える性格になれたので音楽活動も良い人生の学びになったと、振り返ってみると、そう思います。

そんな様々な背景があることを頭に入れている状態で、はじめて素材のライブ映像が撮れ、その後にPCでの膨大な作業をこなし、やっと完成させた動画書き出しも長時間で保存先容量もギリギリで、アップロードも何とか長時間かけて無事できた(汗

という、この動画は本当に努力と汗と涙と培ってきた知識の結集の大作と胸をはって言えます。逆にいうと良紀個人でできる限界値はここくらいのレベルまでだということです。これ以上は正直、難しいと素直に思います。

なお、本作収録時は、あまりにタイトな時間枠の中で、あまりに多くの役割をこなし、かつ演奏面での指揮もとっていたため、かなりピリピリした現場でメンタルも限界な状態でした。今となっては、それでもやって良かったと思える1時間のSpecial Liveという素晴らしい動画となりました。

ちなみにこれはYOSHINORIからSARUへのプレゼント動画という裏コンセプトがあります。

「中学のクラスメイトとして始めた、ゆうき。の最終地点」として描いた本作。これは「最後のライブ動画」のつもりで制作しました。学生の頃から2人でやってきたイブイブライブという形で、最大限までセルフプロデュースで高めたのが本作です。



【4】Special Live Movie「ハロウィンライブ」

前作の動画で、ライブフル動画は二度と製作しない予定でした。精神力と体力をあまりに消費してしまい、毎回公開後にYOSHINORIは体調を崩してダウンしているので「もうやらない」と決めていました。あれが、最後の集大成と考えてもいました。

・・・が、、ハロウィンの夜にコスプレライブのお誘いがお世話になっているライブレストランよりあり、コスプレでライブをするのなら動画に残そうと思い製作したSpecial Live Movieです。

リアルなライブ会場でのライブでの4カメは初めてで、実施した理由としては照明演出がない会場であることと、その環境で行うコスプレライブであるということ、また会場はライブレストランのためライブハウスと異なり暗くもしないため、ライブの世界観が作りづらい環境ということもあり、編集で演出をすることにしました。

上下に映画の様な帯を入れ、コントラストを強めにし、全体的にやや明度を下げ、進行に合わせたカット割の中に人工的に後からフェードアウトも入れて、元素材のレベル感から可能な範囲で編集で少し演出をしています。実際のライブは会場内は明るく、照明は固定です。これも用いたカメラの中から解像度の低いカメラに合わせた画質でなるべく統一できるようにしましたが、正直今回は「ハロウィンの当日のライブを映像化する都合、翌日にはアップロードしなくては、終わったハロウィンの動画なんて誰も再生してくれない」という背景があり、完成度より納期を意識して、ちょっと動画編集がイヤにもなっていたのもありますが、前回動画よりも大分手を抜いています。

SARU側カメラだけ画質が良いのは「SARUのメイクが面白いので、あえて放置」しました。いつもSARU側だけ画質が良いのは、SARUのスマホが画質が良いからです。正面で撮るスマホは、音を重視したいので画質が低いけど、音が素直に録れるYOSHINORIのスマホに必要があるのです。ちなみに基本はセルフのため、インカメで撮影していますが、SARUのスマホはAndroidで、YOSHINORIのスマホは楽天ハンド以外はすべてApple社製です。

リアルライブでの4カメ収録は、有観客ですが皆さん相互に協力しあう土壌もあり、カメラ設置もお願いしやすいので今回は実現できました。

この動画では、本当に会場の最後尾の天井に設置したスマホの音声収録が素材となっており、PCではEQと音圧のみ調整しています。観客が近いことやハロウィンという企画ライブなこともあり、演奏以外の雑音が大きく入ってしまうことも予想していました。また、その雑音が逆にコスプレライブという企画でのリアルのライブ感を出せると感じたこともあります。(そのため結構大きな音で、お客さんが自由に鳴らしているシェイカーの音が入ってしまっています。)

当日のボーカルのリバーブも低めに設定してもらい、音楽ライブとしての音のまとまり感よりも、何を言っているかがハッキリ聞き取れ、ボーカルが前に出て、その場の臨場感を重視したものにできる様、後での映像化を考えてライブの音作りの要望も出しました。

なお、ライブ中はライブレストランのスタッフさんが料理だしに集中できる様に、オケは30分ノーカットでド頭の再生一回だけで音響作業が済む様に事前にYOSHINORIのPCですべて製作して臨みました。普段アコースティック編成が向いている様な会場であり、バンドはありにしても、オケ使用という会場ではあまりなく(スタッフ数や照明が理由)なるべくスタッフさんの作業を減らす様に計画していきました。

1曲目に音響ミスが起きてしまっていますが、そんなことがあるのもライブです。非常に良心的な価格でライブをさせていただけるライブレストランなので、こういったアクシデントや照明に関しても不満はなく、むしろ音響バランスはライブハウスよりも優れている会場です。(会場:瑞江駅徒歩7分ほど、HOTコロッケ)

よく出演するアーティストの希望するボーカル設定を恐らくメモリー保存してくれているので、毎回同じ音場環境でライブができ、非常に私はストレスなく気軽にライブができ、特にライブ音声の収録は、会場側の音の傾向が安定しているので後から編集するのも楽です。

ハロウィンライブの映像は若干の手抜きはありますが、4カメなので秒単位でこれも音源に合わせて合成しており、長時間の作業をして実現しております。ライブの翌日の9時から21時までぶっ続けで作業して出来た動画です。なぜ、そんなに時間がかかるかというと、音は音で調整し、動画は4カメ分を各30分ほどの尺、合計120分をカット割していくことからはじめる必要があるので、割と見ている人が想像できないくらい、とんでもねぇ地味な下地の作業が大変なんです。これが音楽物でなければ、そんなに秒単位でカット割する必要がないので楽なのですが、音楽物はすんごい大変です。

また1カメごとに特に明度と照明の射す光の感じを、なるべくクッキリさせないようにあえて調整しました。撮ったまんまで見たときに、明るくてハッキリし過ぎてて何かダサかったからです。それは、アコースティックライブとの魅せ方の違いや、コスプレライブという性質もあるかもしれません。

この動画は楽曲が現在の2人のメインソングが並んでおり、これはこれで非常に見応えのある作品になったと思います。ライブ後の様子を組み入れた初めての作品でもあり、いつもと違う2人を楽しんでもらえたらと思います。出オチな点はAIという初めての試みも取り入れて、ライブ全体の流れとして飽きない様に企画しております。


真面目な動画で締めくくるより、この「少しのダサさ」が、ゆうき。らしいと思いました。


ゆうき。は2026年をもって活動を終了します。


2026年2月には、最初で最後の2人で制作したオリジナル曲「STAY GOLD」を配信リリースします!これが2人で取り組んだ最初の作品であり、そして最後の作品にもなります。

MONSTER、GROOVYDANCE、Startingline〜僕らのテーマソング〜は良紀が作詞作曲した楽曲で、編曲も過去に良紀がインディーズレーベルで別のパートナーと組んでいたときに制作したものだったり、大学生の頃に外注で制作したものだったりしていて、完全に良紀が主導で制作していた、それも随分前の過去の楽曲です。


今回のSTAY GOLDは中学生の頃に2人で書いた正真正銘の唯一の共作。そして、それをほとんど中学生の頃のままの形で残し、令和の時代に実際に十分な技術の編曲ができるプロに依頼して、話し合って編曲の方向性も決めて完成させました。

最後の楽曲にふさわしい素晴らしい楽曲になりました。

これまで、ゆうき。 の活動を楽しんでくださった皆様、ここ3年の出来事にはなりましたが、ありがとうございました。

僕たちの最後の楽曲を楽しみにしていてください!



良紀 / YOSHINORI











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