前作の動画で、ライブフル動画は二度と製作しない予定でした。精神力と体力をあまりに消費してしまい、毎回公開後にYOSHINORIは体調を崩してダウンしているので「もうやらない」と決めていました。あれが、最後の集大成と考えてもいました。
・・・が、、ハロウィンの夜にコスプレライブのお誘いがお世話になっているライブレストランよりあり、コスプレでライブをするのなら動画に残そうと思い製作したSpecial Live Movieです。
リアルなライブ会場でのライブでの4カメは初めてで、実施した理由としては照明演出がない会場であることと、その環境で行うコスプレライブであるということ、また会場はライブレストランのためライブハウスと異なり暗くもしないため、ライブの世界観が作りづらい環境ということもあり、編集で演出をすることにしました。
上下に映画の様な帯を入れ、コントラストを強めにし、全体的にやや明度を下げ、進行に合わせたカット割の中に人工的に後からフェードアウトも入れて、元素材のレベル感から可能な範囲で編集で少し演出をしています。実際のライブは会場内は明るく、照明は固定です。これも用いたカメラの中から解像度の低いカメラに合わせた画質でなるべく統一できるようにしましたが、正直今回は「ハロウィンの当日のライブを映像化する都合、翌日にはアップロードしなくては、終わったハロウィンの動画なんて誰も再生してくれない」という背景があり、完成度より納期を意識して、ちょっと動画編集がイヤにもなっていたのもありますが、前回動画よりも大分手を抜いています。
SARU側カメラだけ画質が良いのは「SARUのメイクが面白いので、あえて放置」しました。いつもSARU側だけ画質が良いのは、SARUのスマホが画質が良いからです。正面で撮るスマホは、音を重視したいので画質が低いけど、音が素直に録れるYOSHINORIのスマホに必要があるのです。ちなみに基本はセルフのため、インカメで撮影していますが、SARUのスマホはAndroidで、YOSHINORIのスマホは楽天ハンド以外はすべてApple社製です。
リアルライブでの4カメ収録は、有観客ですが皆さん相互に協力しあう土壌もあり、カメラ設置もお願いしやすいので今回は実現できました。
この動画では、本当に会場の最後尾の天井に設置したスマホの音声収録が素材となっており、PCではEQと音圧のみ調整しています。観客が近いことやハロウィンという企画ライブなこともあり、演奏以外の雑音が大きく入ってしまうことも予想していました。また、その雑音が逆にコスプレライブという企画でのリアルのライブ感を出せると感じたこともあります。(そのため結構大きな音で、お客さんが自由に鳴らしているシェイカーの音が入ってしまっています。)
当日のボーカルのリバーブも低めに設定してもらい、音楽ライブとしての音のまとまり感よりも、何を言っているかがハッキリ聞き取れ、ボーカルが前に出て、その場の臨場感を重視したものにできる様、後での映像化を考えてライブの音作りの要望も出しました。
なお、ライブ中はライブレストランのスタッフさんが料理だしに集中できる様に、オケは30分ノーカットでド頭の再生一回だけで音響作業が済む様に事前にYOSHINORIのPCですべて製作して臨みました。普段アコースティック編成が向いている様な会場であり、バンドはありにしても、オケ使用という会場ではあまりなく(スタッフ数や照明が理由)なるべくスタッフさんの作業を減らす様に計画していきました。
1曲目に音響ミスが起きてしまっていますが、そんなことがあるのもライブです。非常に良心的な価格でライブをさせていただけるライブレストランなので、こういったアクシデントや照明に関しても不満はなく、むしろ音響バランスはライブハウスよりも優れている会場です。(会場:瑞江駅徒歩7分ほど、HOTコロッケ)
よく出演するアーティストの希望するボーカル設定を恐らくメモリー保存してくれているので、毎回同じ音場環境でライブができ、非常に私はストレスなく気軽にライブができ、特にライブ音声の収録は、会場側の音の傾向が安定しているので後から編集するのも楽です。
ハロウィンライブの映像は若干の手抜きはありますが、4カメなので秒単位でこれも音源に合わせて合成しており、長時間の作業をして実現しております。ライブの翌日の9時から21時までぶっ続けで作業して出来た動画です。なぜ、そんなに時間がかかるかというと、音は音で調整し、動画は4カメ分を各30分ほどの尺、合計120分をカット割していくことからはじめる必要があるので、割と見ている人が想像できないくらい、とんでもねぇ地味な下地の作業が大変なんです。これが音楽物でなければ、そんなに秒単位でカット割する必要がないので楽なのですが、音楽物はすんごい大変です。
また1カメごとに特に明度と照明の射す光の感じを、なるべくクッキリさせないようにあえて調整しました。撮ったまんまで見たときに、明るくてハッキリし過ぎてて何かダサかったからです。それは、アコースティックライブとの魅せ方の違いや、コスプレライブという性質もあるかもしれません。
この動画は楽曲が現在の2人のメインソングが並んでおり、これはこれで非常に見応えのある作品になったと思います。ライブ後の様子を組み入れた初めての作品でもあり、いつもと違う2人を楽しんでもらえたらと思います。出オチな点はAIという初めての試みも取り入れて、ライブ全体の流れとして飽きない様に企画しております。
真面目な動画で締めくくるより、この「少しのダサさ」が、ゆうき。らしいと思いました。
ゆうき。は2026年をもって活動を終了します。
2026年2月には、最初で最後の2人で制作したオリジナル曲「STAY GOLD」を配信リリースします!これが2人で取り組んだ最初の作品であり、そして最後の作品にもなります。
MONSTER、GROOVYDANCE、Startingline〜僕らのテーマソング〜は良紀が作詞作曲した楽曲で、編曲も過去に良紀がインディーズレーベルで別のパートナーと組んでいたときに制作したものだったり、大学生の頃に外注で制作したものだったりしていて、完全に良紀が主導で制作していた、それも随分前の過去の楽曲です。
今回のSTAY GOLDは中学生の頃に2人で書いた正真正銘の唯一の共作。そして、それをほとんど中学生の頃のままの形で残し、令和の時代に実際に十分な技術の編曲ができるプロに依頼して、話し合って編曲の方向性も決めて完成させました。
最後の楽曲にふさわしい素晴らしい楽曲になりました。
これまで、ゆうき。 の活動を楽しんでくださった皆様、ここ3年の出来事にはなりましたが、ありがとうございました。
僕たちの最後の楽曲を楽しみにしていてください!
良紀 / YOSHINORI